製本工場が自社製造の御朱印帳!ニッチなラインナップ

 

土佐和紙御朱印帳について

伝統技術

和装。シンプルに、美しく、豪快な

日本で対応可能な製本所も指の数で足りるほどに減った和装本。素人の作る粗悪なものと違い、プロが美しく正確に、素早く作り上げる事。そんな当たり前が当たり前である事がすごく難しい時代になってきました。

  • 和綴じ製本

     日本で製本業を営む製本屋は全国で約1500社、500社近い製本所がここ20年の間に廃業をしています。また、今般の出版不況、官公庁の予算削減、大手印刷会社の製本部門内製化、後継者不足の波の中でさらに減少傾向となっており、それに比例して、ただでさえ少ない和本のノウハウを継承している希な製本屋も減り続けているのが実情です。

     本身を袋とじにし、喉を背固め、角切れをつけ、表紙を巻き、穴を開けて紐で縫う。複雑な工程が多岐にわたって存在しております。また、紙や糊に対する深い知識も必要とされ、湿度や温度も勘案し、糊の種類も換えながら最適な生産を行う事、縫いだけがクローズアップされやすいですが、実はそこにいたるまでの工程のほうが製本としては非常に重要であり、美しく仕上げるための細かいノウハウの宝庫だったりします。

     一口に和綴じと言っても様々な縫い方があり、その起源は江戸時代まで遡ります。一番一般的に知られているのが4つの穴に糸を通していく四つ目綴じ、角を補強するために角を2重に縫う高貴綴じ、縫った後の紐の形が亀の甲羅に似ていることから名づけられた亀甲綴じ、紐の形が麻の葉脈に似ていることからなづけられた麻の葉綴じ等です。

     和本は縫いだけなら簡単に出来るため、仕上がりの見た目、美しさを重視しないのであれば自分で縫うことも可能です。通常の製本は機械を通さないとなかなか難しくハードルが高いのですが、そういった点は和綴じ本のメリットと言えるでしょう。

  • 折本(蛇腹本)

     唐に渡り日本に密教を広めた弘法大師空海、全国的にも彼が広めた四国八十八箇所お遍路は有名で、毎年30万人近いお遍路さんが四国を訪れています。空海が唐から日本に普及させたのが巻物とされ、それをもっと手軽に見ることの出来る形体に改良されたのが折り本と言われています。巻物では、中身の一部だけをちょっと参照したいという時等も全部広げて見なくてはいけないため、使い勝手が悪かったそうです。

     折本(蛇腹本)はパラパラと開いて使用することが出来、造り方によって構造は異なります。紙を合わせたものや、ペラ紙で作成したものなど、興味があれば注意深く見てみるとその構造がわかるでしょう。和綴じ製本よりも対応可能な業者が更に少なく、蛇腹の中でも御朱印帳で一般的に採用されている貼り合わせの折本をきっちりと作り上げるノウハウを持った人間は、需要の減少とともにすでに日本全国でも数人にまで減少しているそうです。

御朱印帳は
こうやって作られます。
How to make GOSYUIN-CHO

和紙の加工は基本的にはどこの工場でもあまり好まれません。洋紙に比べて扱いが難しく、生産性も低くなり、仕上がりの美しさにもノウハウが必要だったりと手間暇かかるのが特徴だからです。そんな和紙をまずは断裁機で断裁して折ります。(ここで綺麗に折れるかどうかで後々の品質に差が出てきます。)

Flow1

  • 当社では信頼度の高いドイツスタール社の折機を導入しており、高い生産性と安定した品質を保っています。
    蛇腹用の斤量が厚い紙(厚みのある紙の事)はこのような折り機で折れますが、当社が和綴じ式に採用している土佐和紙のようなものは機械ではなかなか難しかったりもします。
    (印刷機や折り機はエアーで紙を捌くのが基本ですが、薄くてうまくエアーで捌けないですからです。)そういった場合は手作業で折り込み、間に特殊紙を挟み込む「中入れ」という作業を同時に行っています。
    ちょっと裏話

    昔は折り子さんと言って人が人が手作業で紙を折っていたりもしていたんですよ~。

Flow2

  • 折った紙を締め機で締め、紙の膨れをなくします。 本の小口をピシッとそろえる為に必須の工程です、簡単に見えますが意外に難易度が高く、糸がかり製本などは下手な人間がやると糸が切れたり、締めている本が圧力に負けてぶっ飛んでいき怪我をしたりします。 「締め機がないと製本屋ではない」といわれるぐらいに基本的な機械ですが、上製本の製作所で大型機械のライン生産化が進み、最近では「いっそ上製本作らない。」「締め機はもう必要ない」と考え持ってない製本屋も多いと聞きます。
    POINT 1
    当社では機会に過度に頼らない小ロット対応可能な上製本のノウハウ(職人技術)を保有しているため、小ロットからの限定生産が可能となっています。

Flow3

  • 中身の素材の下処理が終わったら手作業で丁合いして糊付け、化粧切りをして仕上げます。断裁機もドイツのポーラー社の断裁機を使用しており、高い信頼度を誇ります。(小さな断裁機しか持ってない近所の印刷会社さんは四六判などの全紙が機械に入らないため、当社に断裁を借りに来たりもします。そんな際はちょっと貸す代わりと言ってはなんですが、コーヒーを奢ってもらいます♪)

Flow4

  • 表紙は友禅(和紙)や金襴、綿、絹など様々な素材で作ることが可能です。ただ、市販の生地はそのままでは本の表紙になりません、裏打ち処理というのが必要になってきます。糊が生地の表にはみ出さないよう、また作業工程の簡素化のために必須の処理ですが、通常は機械で行うため、ある程度のロット数が必要になってきます。
    POINT 2
    当社が多種多様な御朱印帳の小ロット生産ができるのは職人の手刷毛で裏打ちができるノウハウがあるから。(これ、意外に製本屋で対応しているところは少ないんですね。)なので小ロットから5冊、10冊限定生産!のような商品の作成も可能になってくるのです。

Flow5

  • 表紙のクロス(金、金襴など)をボール紙に巻き付け表紙を作成します。また、金箔等の加工を行う場合は箔押し機を使い、金や銀などの装飾を施します。2トン近くの圧力がかかるため非常に危険な機械となり、常に緊張感を感じながら作業をしています。指を間違って入れてしまったら簡単に潰れてしまいます。当社の社長の知り合いで、大阪には指が四本なくなった方もいます。

Flow6

  • 別工程で作業した表紙と中身の和紙を最終的にドッキング。蛇腹御朱印帳の完成です。和綴じの場合はここからさらに穴をあけ、紐で縫うという作業があるため、さらに手間のかかる工程となります。このようにさまざまな工程を経て、本がお客様のもとへ出荷されています。
    かわいいわが子のような御朱印帳、お客様のもとで可愛がっていただければ職人冥利に尽きるというものです。
ひとつひとつ心を込めて
作っています。

お客様の声

たくさんのお客様からお声を頂いておりますので、一部紹介させて頂きます。
  • お客様の声 // 01
    (和綴じ型の御朱印帳をご購入されたお客様)
    先日は素敵なご朱印帳をありがとうございました。
    またまた京都に行くことがあったので早速使用してみました。

    使いやすくしっかりしているし、
    出したご朱印受付所すべてで素敵な御朱印帳ですね、きれいですねと褒められ
    とても嬉しく思いました。

    先日頼んだものは限定10冊の物でしたが
    今後も同じ仕様で柄違い、というものがあればぜひまた購入したいと思います。
    (作りは同じで柄だけなくなり次第どんどん変わっていく、というような…)
    大きくて、たくさんのご朱印を頂けるご朱印帳はなかなかありません。
    他に比べて多少値が張っても素敵なものならこれからもずっと使い続けたいです。

    初めてのご朱印帳を高知製本さんの所にして本当によかったです。
    どうもありがとうございました。
  • お客様の声 // 02
    (和綴じ型の御朱印帳をご購入されたお客様)
    昨日、無事に受け取らせていただきました。
    土佐和紙とはすごく良い紙なのですね。
    ページを繰るときの手触りや音がすごく滑らかです。
    第一社目で御朱印を頂くときが緊張しますが、楽しみです。
    新しい御朱印帳の企画、楽しみにしております。
  • お客様の声 // 03
    (折本型の土佐和紙蛇腹御朱印帳をご購入されたお客様)
    なるほど、たしかになめらかで墨ののりも良さそうな紙です。せっかくなので御朱印をもらう神社を選んで使用してみたいと思います。ありがとうございました。
  • お客様の声 // 04
    (和綴じ型の御朱印帳をご購入されたお客様)
    本日、無事に届きました。お世話になりました。
    仕上がりは大変気に入っております。
    百を超える札所の霊場に使用する都合上、 100頁オーバーの納経帳の存在は、とても貴重で助かります。

    また、注文時には直接確認できなかった土佐和紙の紙質も、 たいへん素晴らしく、期待以上の商品でした。
    高知製本様の丁寧な仕事ぶりに家族も大変満足しております。
    佐賀錦調大菊の御朱印帳も検討いたしております。

    その他の限定朱印帳も、どれもマニアックな程の仕立てで、 納経帳自体をコレクションとして収集したくなるほどの出来栄えだと思っております。

    ブログも楽しく拝見させていただいております。
    今後も世相や風潮に媚びることなく、独自の視点とアイデアで、 製本マニアの願望を満たしていただきたいと思っております。
  • お客様の声 // 05
    (和綴じ型の御朱印帳をご購入されたお客様)
    かなり豪華な仕上がりと限定商品に弱い私はヤラれてしまい購入しました。表紙の金襴の菊はかなり遠目からでもわかるぐらい大きくて存在感があります。

    土佐和紙は軽くて、良い紙を使っているなあという印象です。先週、某神社へとご朱印をもらいに行った際、「綺麗な朱印帳をお持ちですねえ」と言われて喜んでしまいました。110ページというページ数も圧巻です、しばらくこの朱印帳と一緒に神社めぐりにハマりそうです。
  • お客様の声 // 06
    (オーダーメイドを発注されたお客様)
    御朱印帳のオーダーメイドってなるとなかなか受け入れてもらえず、いろんなところに問い合わせても断られ、高知製本さんが作ってもらえなかったらもう諦めようと思ってました。紙の事、生地の事など細かく打ち合わせして頂き、非常に満足のいく御朱印帳となりました。御面倒をおかけしましたが、またお願したいと考えております。今回はわざわざ作成頂きありがとうございました。
  • お客様の声 // 07
    (和綴じ型の御朱印帳をご購入されたお客様)
    土曜日、さっそく「佐賀錦調大菊」を持って近所の○○神社に行ってきました。
    神職の方が表紙を見て「すごいですね」と驚かれてました。
    自分では土佐和紙の良さに驚きました。墨の滲みと擦れの調和が大変良く、美しく書いていただけたと思います。
  • お客様の声 // 08
    現在、品切れになっておりますが、再販することはありますか?いずれ奈良や京都の神社帳としても購入したいと思います。
    (和綴じ型の御朱印帳をご購入されたお客様)
    ありがとうございます。商品受け取りました、変更等々で大変お手数をかけました。
    私の財政状態(小遣い)からして、高額で購入に若干躊躇しましたが、 商品を見て『買って良かった』。
    さらに、貴社の在庫がゼロだったんですね。
    私が、最後の1冊?
    『大ラッキー』でした。
    また、機会があれば、お世話になりたいと思っています。
    Yahoo!ショッピングへも『評価』入れておきます。
    重ねて。感謝です。
    末尾ながら、貴社が益々、発展活躍されますように。
  • お客様の声 // 09
    (和綴じ型の御朱印帳をご購入されたお客様)

    納経帳自体は、当然ながら「御朱印を頂くための帳面」ではありますが、 この納経帳の仕立て・デザインや制作過程の一環も含めて、これ自体が立派な作品だと思っております。
    こういった国産手工芸品は、もっと注目されましても良いかと思っております。貴社の納経帳はどれも、このクオリティでこのお値段は充分納得できる出来栄えだと考えております。

    高知製本様は、ニッチでマニアックなユーザーのご期待に応えて頂ける、骨のある気概を感じずにはいられません。どうかこれからも、「御朱印帳業界のアウトサイダー」として、商品と企画力に自信と信念を貫き通して、御朱印マニアの隠れたアジトとして、 いつまでも良い「作品」を送り出してください。

    今後も新作の発表を楽しみにしております。

  • お客様の声 // 10
    今まで購入させていたただきました納経帳は、どれも大切に使用しております。各地の札所を巡っておりましても、納経帳の装丁と土佐和紙の紙質に目が止まるご住職もおられ、巡礼者冥利に尽きます。

    (和綴じの帳面は朱印帳と呼ぶより、納経帳といったほうが、四国の人間にはしっくりきますね)

    およそ国内で、高知製本様の納経帳を上回る代物はお目にかかりません。宮内庁御用達になってもおかしくないぐらい、"良い仕事"をされておられると思います。まさに、「所有する喜び=プライスレス」といったところです。

    話はズレますが、天皇陛下に献上された、『昭和天皇実録』も、和綴じでしたね。

    シンプルな装丁のようですが、日本文化の素晴らしさを見たような気がします。

  • お客様の声 // 11
    素敵な商品をありがとうございます!
    早速使用しましたところ!社務所の方に喜ばれました(^^)/
    すごいねえ~って何度も言われてすごくうれしかったです!
  • お客様の声 // 12
    最高です。途中で面倒な変更を御願いしましたが、迅速に対応してもらいました。発送も早かった。商品も値段相応した立派な朱印帳です。装丁が、また、立派。使うのをためらう位です。朱印に使う訳ではありませんが、有益に使います。
  • お客様の声 // 13
    先日、ネットで検索していたら、たまたま高知製本さんのご朱印帳を見つけました。中でも銀の龍の柄の和綴じのご朱印帳に一目惚れ!早速、注文し、本日、無事に届きました。

    早速開封し見たところ、表紙の銀龍がダイナミックさに圧倒されました。ただ、龍の顔の一部に表題の紙がかかってしまったのが、ちょっと残念ですが、これも手作りならではのことだと思います。長年の伝統を積み重ねてきた土佐和紙とあって、紙質も最高です。

    一見、普通のものより値段は高いと思いますが、手作りで本物の一級品 を手に入れることを考えればまずまずの値段だと思います。

    これからも愛用させていただきます。手作りや国産品にこだわって一級品を作り続けることは何かと大変だと思いますが、今後の貴社のますますの発展を願っています。
  • お客様の声 // 14
    先日、ネットで検索していたら、たまたま高知製本さんのご朱印帳を見つけました。中でも銀の龍の柄の和綴じのご朱印帳に一目惚れ!早速、注文し、本日、無事に届きました。
    早速開封し見たところ、表紙の銀龍がダイナミックさに圧倒されました。ただ、龍の顔の一部に表題の紙がかかってしまったのが、ちょっと残念ですが、これも手作りならではのことだと思います。長年の伝統を積み重ねてきた土佐和紙とあって、紙質も最高です。
    一見、普通のものより値段は高いと思いますが、手作りで本物の一級品 を手に入れることを考えればまずまずの値段だと思います。
    これからも愛用させていただきます。手作りや国産品にこだわって一級品を作り続けることは何かと大変だと思いますが、今後の貴社のますますの発展を願っています。
  • お客様の声 // 15
    注文していた御朱印帳が今届きました。
    想像を絶する美しさに袋を開けた時は
    感動しました。
    ありがとうございました。
  • お客様の声 // 16
    御朱印帳 想像していた通り、表紙布・紙質・製本仕事・梱包 等、どれを取っても とても丁寧な仕事ぶりで、個々の卓越した職人技に やはり超一流品だなぁ~と、感嘆致しました。
    末永く 大切にさせて頂きます。誠に 有難うございました。
    とても 惚れ惚れする位 素晴らしく、神々しさすら感じました。
    本当に、本当に、本当に… 素晴らしい!素晴らしい!高尚な風格です。
  • お客様の声 // 17
    注文していた御朱印帳が今届きました。
    想像を絶する美しさに袋を開けた時は
    感動しました。
    ありがとうございました。

御朱印帳に関して

  • 国産材料と国内生産に徹底的に拘る

    高知製本の
    御朱印帳について

  • 材料のこだわり

    高知県、清流仁淀川のふもとに、日本三大和紙のひとつ「土佐和紙」を作り上げる匠の集落がある。和紙はその材料がどれだけ美しいか、また、どれだけ手間をかけるかによって仕上がりが大きく変わる非常に繊細な生き物です。当社ではそんな素材にこだわった土佐和紙をできるだけ採用し、製品化しています。素材の生産工程から最終製本に至るまで徹底的に国産品、国内生産でこだわり、質の高い商品をご提供するよう心がけております。

  • 製本職人匠の技術

    創業50年の実績を誇り、多種多様な製本技術を未だ有する製本所は日本にも少なくなってきました。機械による廉価で大量に仕上げる製本が主流になってきている中、和装本、折本、和綴じ本等の職人のさじ加減ひとつで品質が決まる、高度な製本技術を未だ受け継ぎ保有している製本所は、日本でも我が社を含め残り数社にまで減少しています。

  • 企画力はオンリーワン

    「どこのメーカーも作れないニッチな、いや激ニッチな製品を企画しよう。」を合言葉に、「今までにない」「あったら便利なのに」というような御朱印帳を企画、開発しています。時には突拍子もない思いつきを社内へ提案。検討し、本気でぶつかり合い、生き残ったアイデアが至高の商品となります。

国産原料

追加生産、欠品、新作案内など

~店長日記書いてます~

属性:職人ぜよ
趣味:フルコン空手、マリンスポーツ、酒、バズレシピ
よろしくお願いいたします。
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