追加生産、欠品、新作案内など
初心者のよくある疑問Q&A2
Q7: 書き間違いがあったらどうすれば?
A: 御朱印は手書きゆえに、日付や漢字をうっかり間違えてしまうこともゼロではありません。しかし「書き損じ=縁起が悪い」ことはありません[26]ので安心してください。大抵の場合、書き手の方が気付いた時点で「もう一度書き直しましょうか?」と提案してくださいます。もし明らかな間違いに気付いたものの先方が気付いていない様子なら、「こちら〇〇ではないでしょうか?」と穏やかに尋ねてみても良いでしょう。その場で新しいページに書き直していただけることもあります[63]。ただ、混雑時や書き手が神職ではなく臨時の方だった場合などは対応が難しいこともあります。その際は気にせずそのまま受け取って問題ありません[26]。御朱印帳一冊全部が思い出ですから、一つくらいの書き損じも良い記念になりますよ。
Q8: 集めた御朱印帳はどう保管するのが良いですか?
A: 特に決まったルールはありませんが、神様のやどった帳面となりますので丁寧に保管することを心がけましょう[39]。神社で頂いた御朱印帳は神棚に、お寺で頂いたものは仏壇に置く、という方もいます[64]。神棚や仏壇がなければ、本棚や引き出しでも構いません[65]。その際、他の本と雑多に積むのではなく専用の箱に入れるなどして粗末にならないようにしましょう[66]。また、御朱印帳は湿気と直射日光に弱いです[67]。インクが乾く前に閉じたページがくっついてしまうこともあるため、完全に乾かしてからしまうことも大切です[40]。風通しが良く日が当たらない場所で、大切なお守りやお札と同じように扱ってください。
まとめ
御朱印のもらい方・集め方について、基本からマナーまで幅広くご紹介しました。御朱印は「神社仏閣への参拝の証」であり「信仰の証」でもあります[68]。最初は少し敷居が高く感じるかもしれませんが、最低限のマナーさえ押さえれば難しいことはありません[69]。実際に集め始めてみると、御朱印帳一冊一冊が旅の思い出帳になり、地元の神社仏閣巡りを通じて地域の歴史を知るきっかけにもなります[70]。
初めて御朱印を頂いたときの感動や、書いていただく筆遣いの美しさ、そして集まった御朱印帳を眺める楽しさは格別です。ぜひお気に入りの御朱印帳を片手に、マナーを守って楽しく御朱印集めに出かけてみてくださいね。[71]
御朱印を書いていただいている様子。静かな雰囲気の中、宮司さんや住職さんが一筆ずつ丁寧に墨書きしてくださいます。その間は私語を慎み、写真撮影も避けて静かに待つのがマナーです[22]。心を込めて書いてくださっていることに感謝しながら待ちましょう。
- 2026.04.13
- 12:24
初心者のよくある疑問Q&A
御朱印集め初心者がつまずきやすいポイントや、よくある質問にQ&A形式でお答えします。
Q1: 御朱印帳がなくても御朱印はもらえますか?
A: 御朱印帳がない場合でも、多くの寺社では半紙などに書いた書き置き御朱印をいただくことが可能です[58][59]。ただし、ノートやメモ帳など御朱印帳以外への直接記帳はマナー違反とされています[38]。たまに怒られて当社に購入に来られる方もいますので、トラブルの無いように事前に用意しておきましょう。御朱印帳は当社で販売している物以外に、文具店や通販でも手に入りますが、訪れた寺社でオリジナルのものを販売していることも多いので、現地で購入して使い始めるのもおすすめです。書き置きを頂いた場合は、後で御朱印帳に貼って保管しましょう。

Q2: 神社用とお寺用で御朱印帳を分けたほうがいいですか?
A:厳密には分ける必要はありませんが、無用なトラブルを避けたいのであれば分けたほうが無難と個人的には思います。見返すときに区別できて便利というメリットもあります[54]。一方、「神仏習合の歴史を考えれば一緒で大丈夫」との考え方もあり[61]、最終的にはあなたの気持ち次第です。なお、当社にも年に数人「神社とお寺の御朱印が混在している御朱印帳だと記帳を断られた」という方が御朱印帳を買いに来ます。心配ならばあらかじめ分けておくか、新しい御朱印帳を持参すると良いかもしれません。

Q3: 参拝しないともらえませんか?御朱印だけ目的でもいいでしょうか?
A: 基本的に参拝をしないと御朱印はいただけません[10]。御朱印は「参拝しました」という証ですので、御朱印だけもらってすぐ帰るのは神様仏様に対して失礼にあたります。「御朱印集めが趣味」という方も、ぜひ各地の寺社で手を合わせ、その土地の神仏とご縁を結ぶ気持ちでお参りしてください。必ずお賽銭をあげてお祈りをしてから御朱印をお願いしましょう。
Q4: 御朱印をもらうとき写真を撮ってもいいですか?
A: 書いている最中の写真撮影はやめましょう[23](前回記事のNG行動参照)。どうしても記念に残したい場合は、御朱印帳を受け取った後で自分の御朱印帳を背景に境内を入れて撮影するなど、書き手の邪魔にならないタイミング・方法で撮りましょう。なお、寺社によっては境内や御神体の撮影自体を禁止している場合もあります。写真撮影OKの場所かどうか、案内表示をよく確認してください。
Q5: 御朱印の初穂料はいくら用意すればいいですか?
A: 通常は1件あたり300〜500円程度です[16]。具体的な金額は社務所に掲示されていますし、受付で「御朱印○○円です」と案内してくださいます。中には「お気持ちで」と言われるケースもありますが、その場合も相場の300〜500円を目安にしましょう[18]。またお釣りがいらないように100円玉を多めに準備するのがマナーです[20]。複数の御朱印をいただく予定があるときは、その件数分の初穂料を用意しておくと安心です。
Q6: 御朱印を断られることはありますか?
A: あります。例えば先述のように書き手不在の日や時間帯は「本日は御朱印お休み」となることがあります[32]。また、大雨の日や災害時などで対応不可の場合も考えられます。その他、ごく稀にですが御朱印帳が汚れている/非常に大量の御朱印を書き溜めているなどでマナーが悪いと判断された場合に断られることも噂で聞きます。基本的にはきちんと参拝しマナーを守っていれば断られることはありませんが、万一「今日は対応できません」と言われても不平不満を言わず受け入れましょう。書き置き対応があればそれを頂き、どうしても欲しければ日を改めて再訪すれば大丈夫です[33]。
- 2026.03.18
- 13:25
御朱印帳の選び方と書き置き御朱印の扱い方
初めて御朱印巡りをするなら、まず御朱印帳を用意しましょう。また、直接帳面に書いてもらう以外に「書き置き御朱印」という形でもらう場合の扱いについても知っておくと安心です。

様々なデザインの御朱印帳。一般的なサイズは文庫本(B6)サイズ前後で、蛇腹式と和綴じ式の2種類があります[42][43]。初めての一冊は標準的なB6サイズ・蛇腹タイプが使いやすいでしょう[44]。
- 入手方法: 御朱印帳は各神社仏閣でオリジナルデザインのものが頒布されています。(高知製本では日本全国の神社仏閣のオリジナル御朱印帳を年間10万冊程度生産しています。)旅先の記念にその神社ならではの御朱印帳を買うのも良いでしょうね。また高知製本でも製造直販をしており、インターネット通販で購入可能です[42]。自分の好きなデザインのものを選んで問題ありません。寺社でいただく御朱印帳にはあらかじめお祓いがされているともいわれますので、気になる方は最初の一冊は神社やお寺で求めるのもいいですね。
- サイズと形式: 御朱印帳のサイズは一般に縦16cm×横11cm前後(文庫本サイズ)が主流です[43]。神社オリジナルはそのくらいのサイズが多く、お寺オリジナルでは一回り大きい縦18cm×横12cm程度の「大判」サイズもあります[43]。中にはA4サイズの特大帳面や、手のひらサイズの豆本タイプもありますが、大きすぎたり小さすぎたりする御朱印帳は書き手の負担になることもあるので初心者にはあまりおすすめできません[45]。形状は蛇腹式(じゃばら)と和綴じ式の2種類があります[46][47]。蛇腹式はアコーディオン状に折りたたまれた用紙で、広げればいただいた御朱印を一覧で眺められるのが魅力です[48]。紙が二重になっているものが多く、裏写りしにくいため両面に書いてもらうことも可能です[49]。和綴じ式は和紙を糸でとじた帳面で、扱っている所は少なめですが特定の寺社用として見られることがあります[47]。最初の一冊は「蛇腹式・文庫本サイズ(B6程度)」を選ぶと間違いないでしょう[44][50]。ページ数はだいたい40〜48ページくらいが標準です。
- デザイン: 御朱印帳の表紙デザインは本当に多種多様です。神社なら神紋や社殿が描かれたもの、四季折々の風景をあしらったもの、お寺なら仏様の姿や蓮の花があしらわれたものなど、その土地ならではの意匠が楽しめます。最近では有名デザイナーとコラボしたモダンなデザインや、キャラクターが描かれたポップな御朱印帳も登場しています[51]。一目惚れした御朱印帳を旅先で買うのも御朱印集めの醍醐味です。ぜひお気に入りの一冊を見つけてください。
- 御朱印帳カバー・袋: 御朱印帳は大切に使ううちに角が擦れたり汚れたりすることがあります。ビニールカバーをつけたり、御朱印帳専用の布製の袋(御朱印帳入れ)に入れて持ち歩くと、汚れ防止になります[52][39]。とくに朱肉の付いた朱印は湿気や水に弱いので、雨の日などはビニール袋に入れるなど工夫しましょう。
- 神社用と寺院用で分ける?: 前項でも触れましたが、御朱印帳を神社とお寺で分けるかは悩ましいポイントです。明確な決まりはありませんが、異なる宗教のものを一緒にするのは気が引ける、と感じる人もいます[53]。また後から見返すときに区別できて便利という実用的な理由で分冊にしている方も多いです[54]。一方で「神様と仏様が喧嘩するなんてことはない」として、一冊にまとめている方も大勢います[36]。実際には「必ず分けなければいけないルールはない」ので[55]、気になる場合は分ければOK、気にならなければ1冊でOKです。ただし前述のように稀に混在を嫌がる寺社もありますので(特に由緒ある神社などで)、心配なら分けておくと安心でしょう[55]。分ける場合、神社でもらった御朱印帳には神社の御朱印だけ、お寺でもらった御朱印帳にはお寺の御朱印だけを書く、といった形で使い分けている人が多いです[56][57]。ちなみに製本屋としてのあるある話なんですが、とある神社やお寺に行った際、「こんなものには書けない。」と言われて追い返されたという方が年に数名ほど来社されます。他にも、某宗派では、他の宗教の御朱印がされている場合には簡略化した御朱印しかしてくれないと言ったケースもあったりします。なので、余計なトラブルなんかを避けたい場合は、最初から分けておいた方がいいと僕は個人的に思います。
書き置き御朱印の扱い方
書き置き御朱印とは、あらかじめ半紙などに書かれた状態で授与される御朱印のことです。以下のような場合に書き置きが用いられます。(当社でも宗教法人様向けにクリア御朱印や書き置き御朱印、切り絵御朱印など様々な御朱印の企画、製造をお手伝いしております。)
- 書き手不在・混雑時: 神社仏閣によっては、宮司さんや住職さんが不在の日や、祭事などで忙しい日には直接帳面に書く対応をお休みしていることがあります。その際、多くの寺社ではあらかじめ書かれた御朱印(書き置き)を用意して対応してくださいます[33]。書き置きがある場合は「本日は書置き対応です」等と掲示されているでしょう。
- 御朱印帳を忘れた場合: 旅行先で御朱印帳を持っていない場合や、うっかり忘れてしまった場合も、書き置き御朱印を頂けることがあります[58][59]。その際は半紙や和紙に御朱印を書いて渡してくださいますので、自宅に帰ってから自分の御朱印帳に貼り付けて保管しましょう。
- 特殊な御朱印: 切り絵が施された御朱印や、ステンドグラス風の厚紙に印刷された御朱印など、特殊な素材・加工を用いた御朱印も書き置きの形で頒布されることがあります。これらは最初から完成品が用意されており、その場でスタンプや日付印だけ押して渡されることもあります。
書き置き御朱印をいただいたら、御朱印帳の空いているページに貼って保管します。貼る際は糊や両面テープを使いますが、貼った紙が剥がれないよう四隅をしっかり留めましょう[60]。貼り付け用のスティック糊を持ち歩いている御朱印収集家さんもいます。貼る場所は見開きの片側を使う、あるいは御朱印帳の最後のほうのページにまとめるなど人によって様々です。書き置き用に後から貼れるポケット式の御朱印ホルダーを利用する人もいます。当社のポケット式御朱印帳は20ポケット~40ポケットあり、サイズも2種類展開をしております。自分が見やすい方法で整理すると良いでしょう。
なお、書き置き御朱印しか対応していなかった寺社に後日再訪し、今度は直書きをいただく、というのももちろんOKです[32]。その場合、以前いただいた書き置きを御朱印帳に貼って持参し、御朱印帳には新たに直書きをしてもらえば記念が二重に残せます。
- 2026.03.11
- 10:17
御朱印をいただくときのNG行動・マナー違反
御朱印は神聖なものであり、いただく際にはいくつかやってはいけない行動があります。せっかくの御朱印巡り、失礼のないようマナー違反を避けましょう。

- 参拝せずに御朱印だけもらう: 前述のとおり、参拝せずに御朱印をもらうのはマナー違反です[10]。御朱印は「お参りしました」という証明ですから、必ずお賽銭を納めて正式に参拝を済ませてからお願いしましょう。
- 御朱印帳を持たずに行く(普通のノートはNG): 御朱印は専用の御朱印帳にいただくのが基本です[37]。まれに御朱印帳を忘れてしまった場合は、寺社によって書き置き用紙を用意してくださることもありますが、御朱印帳以外のノートや紙に直接もらうのはマナー違反とされています[38]。御朱印帳がない状態で「ノートにください」は避けましょう。どうしても御朱印帳を忘れた場合は、書置きが可能か尋ねるか、その寺社で御朱印帳自体を購入することも検討してください。
- 受付時間を守らない: 早朝や夕方遅く、あるいは休憩時間など、受付時間外に御朱印を求めるのは失礼にあたります。寺社にも都合がありますので、必ず案内された時間内にお願いしましょう[4]。特に閉門間際に駆け込むと慌ただしくなり、書き手にも迷惑がかかります。
- 書いている最中の写真撮影: 御朱印を書いていただいている最中にカメラやスマホで撮影するのはやめましょう[23]。書いてくださっている方に許可なくカメラを向けるのはマナー違反です。どうしても書いている雰囲気を写真に収めたい場合でも、遠巻きに雰囲気を撮る程度にとどめ、決して手元や書き手の顔を写さないよう注意が必要です。
- 待ち時間に騒ぐ・邪魔をする: 自分の順番を待っている間、大声でおしゃべりしたり、受付周辺でうろうろしたりするのは避けましょう[22]。特に社務所内では厳かな空気の中で筆を執っておられます。静かに順番を待ち、他の参拝者の迷惑にならないように心がけます。
- 御朱印帳を粗雑に扱う: 御朱印帳は神仏の名前が記された大切なものです[39]。受け取ってすぐに乱暴にバッグへ放り込んだり、落としたりしないよう丁寧に扱いましょう。境内で御朱印帳を地面に直置きするのも望ましくありません。書き終わった御朱印が乾いていないうちに閉じて墨を汚してしまうのも避けたいところです[40]。頂いた御朱印はその場ですぐ確認したい気持ちもありますが、まずは静かにお礼を述べ、場所を離れてからページをめくって確認しましょう。
- 無断でのSNS投稿や転売: 最近は御朱印をSNSに投稿して共有する人も多いですが、中には写真撮影や公開を好まない神社仏閣もあります。許可なく御朱印の写真をインターネット上に載せることを禁止している場合もあるので、案内があれば従ってください。特に御朱印の転売は論外です[41]。フリマアプリ等で他人に譲渡・販売する行為は信仰の証を冒涜することになりますので絶対にやめましょう[41]。
以上の点に気をつければ、気持ちよく御朱印集めを楽しむことができます。続いて、御朱印帳の選び方や書き置き御朱印について解説します。
- 2025.11.28
- 14:41
神社と寺院での御朱印の違い
神社と寺院での御朱印の違い
御朱印は神社仏閣いずれでも頂けますが、神社とお寺ではいくつか違いがあります。場所や呼び方の違いなど、知っておくと戸惑わずに済みます。
- 受付場所と呼称の違い: 一般的に、神社では御朱印は社務所もしくは授与所で受け付けています。一方、お寺では納経所(のうきょうじょ)や寺務所で頂けます[5]。看板や案内に「御朱印受付」「納経所」などと書かれていることが多いので探してみましょう。神社の場合、社殿脇の授与所でお守りと一緒に取り扱っているケースもあります。お寺では本堂横や寺務所が受付になっていることが多いです。
- 初穂料と納経料: 神社では御朱印の代金を「初穂料(はつほりょう)」と呼ぶことが多く、これは元々「初めて収穫した稲を神に奉納する」という由来の言葉です[28]。お寺では「納経料」「志納金(しのうきん)」などと呼ぶ場合がありますが、いずれも御朱印を頂く際に納めるお金のことを指します[29]。呼び名は違っても相場はだいたい300〜500円である点は共通です[16]。なお、一部のお寺では写経(お経を書き写すこと)を納めた人のみに御朱印を授与する伝統を守っている所もあります[30]。特殊な例ですが、巡礼で有名な寺院などでは案内板を確認してみてください。
- 参拝作法の違い: 先述したように、神社とお寺では参拝方法が少し異なります。神社は「二礼二拍手一礼」が基本、お寺では柏手を打たず合掌して拝礼します[8]。この違いは御朱印を頂く際そのものには影響しませんが、参拝の所作として覚えておきましょう。また、神社では神職の方(宮司さんや巫女さん)、お寺ではお坊さんや寺務員の方が対応してくださることが多いです。対応くださる方への呼びかけは神社なら「○○さん」(例: 巫女さん)、お寺なら「ご住職」などが一般的ですが、迷ったら丁寧に「すみません」と声をかければ大丈夫です。
- 御朱印の書式や内容: 神社とお寺では御朱印に書かれる内容にも若干の違いがあります。神社の御朱印は神社名や御祭神の名称、社紋の印などが入ることが多いです。一方お寺の御朱印は寺院名や御本尊の名前(場合によっては梵字)や札所番号(巡礼地の場合)などが墨書きされることがあります。例えば、真言宗のお寺では御本尊の種字(梵字のシンボル)を押印しているケースもあります。デザインや書きぶりはそれぞれの寺社によって様々ですが、いずれもその場でしか頂けない貴重なものです。同じ寺社でも書き手が違えば雰囲気が変わり、まさに一期一会の書となります[31]。
- 所要時間や対応の違い: 御朱印を書いていただく時間は、神社かお寺かよりも混雑状況や書き手の人数によって左右されます。一般的に神社でもお寺でも1~3分程度で書いてくださることが多いですが、行列ができているときは待ち時間が長くなります。寺院ではご住職がお一人で対応されている場合、法要中や外出中は頂けないこともあります[32]。神社でも祭事の最中は中断することがあります。いずれにせよ、余裕を持って訪れることが大切です。混雑時にどうしても急ぐ必要がある場合は、その日は書置きの御朱印を頂いて後日改めるという選択肢もあります[33]。
- 御朱印帳の使い分け: 詳細は後述しますが、神社と寺院で御朱印帳を分けている人もいます。宗教が異なるため分けたほうが無難とも言われますし[34]、一冊に混在させると稀に快く思われない場合があるとも言われます[35]。ただし必須ではなく、最近では「分けなくても問題ない」という意見も多いです[36]。気になる方は神社用・寺院用と分ける、あまり気にしない方は一冊にまとめる、と自分のスタイルで決めて大丈夫ですが、製本屋からのアドバイスとしては分ける事をお勧めします。この点については次の章でもう少し触れます。
- 2025.11.13
- 15:26
御朱印の実践的な集め方・もらい方ガイド
御朱印の実践的な集め方・もらい方ガイド(初心者〜中級者向け)

御朱印集めに興味を持ったけれど、「どうやってもらえばいいの?マナーは?」と悩んでいませんか。御朱印とは神社やお寺に参拝した証としていただく朱印のことで、通常は寺社の名前や参拝日が毛筆で書かれ、その上から朱色の印章が押されています[1]。近年は御朱印ブームもあり、カラフルなデザインや季節限定の御朱印も登場し、一冊の御朱印帳に唯一無二の思い出が刻まれていきます。
御朱印帳に書かれた御朱印の例。神社や寺院の名前・参拝日などが毛筆で書かれ、朱色の印が押されます[2]。「お参りした証」としていただくもので、スタンプラリーとは異なる神聖な印です[3]。
本記事では、御朱印をいただく基本的な流れとマナー、神社と寺院での違い、NG行動、御朱印帳の選び方や書き置き御朱印の扱い方、そして初心者がつまずきやすいポイントQ&Aまで、やさしく丁寧に解説します。歴史や信仰への敬意を忘れずに、しかし堅苦しすぎない親しみやすい語り口でまとめました。これから御朱印集めを始める方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
御朱印をもらう基本の流れとマナー
まずは御朱印をいただく基本的な手順とマナーを押さえておきましょう。参拝から御朱印を受け取るまでの流れを順を追って説明します。
1. 参拝前に受付時間を確認する:
神社やお寺の御朱印は、多くの場合「社務所・授与所(神社の場合)」「寺務所・納経所(寺院の場合)」で受付しています[4][5]。ただし受付時間は各寺社で異なり、早朝や夕方以降は対応していないことがほとんどです。事前に公式サイトや現地の掲示で御朱印の受付時間を確認し、その時間内に伺うようにしましょう[4]。人気の神社仏閣では「○時〜○時までお休み」という中断時間があったり、法要中は受付休止の場合もあります。受付時間外に御朱印を求めるのはマナー違反ですので避けましょう。
2. まずは参拝を済ませる:
御朱印はあくまで参拝の証としていただくものです[6]。到着したら、先に神社仏閣の本堂・本殿で参拝しましょう。神社では「二礼二拍手一礼」の作法で拝礼し(出雲大社など例外もあり)、お寺では柏手(かしわで)は打たず静かに合掌します[7][8]。お賽銭を入れ、神仏に日頃の感謝を伝えてからお願い事をするのが基本です。境内に作法の案内板があれば従いましょう[9]。参拝をせず御朱印だけもらうのはNGですので、「御朱印だけもらえればいいや」ではなく、しっかりとお参りしてください[10]。
3. 社務所・寺務所で御朱印をお願いする:
参拝後、御朱印の受付所に向かいます。神社なら社務所や御朱印受付所、お寺なら納経所や寺務所などが対応窓口です[5]。場所が分からなければ近くの巫女さんや僧侶の方に「御朱印はどちらでいただけますか?」と尋ねてみましょう。受付に着いたら「御朱印をお願いします」あるいは「御朱印をいただきたいです」と声をかけます[11]。初めて御朱印帳を購入する場合は、その旨を伝えれば一緒に書いていただけることもあります[12]。
お願いするときは御朱印帳を開いて渡すのがポイントです。次のページを開いて、上下が正しい向きになっているか確認してから差し出しましょう[13]。こうすることで書き手の方もスムーズに書き始められます。また、寺社によっては御朱印が複数種類ある場合があります。その際は「◯◯(御朱印の名前)をお願いします」とどれが欲しいかを伝えましょう。特に指定がなければ通常の御朱印を書いてくださいます。複数種類いただきたい場合も、遠慮なく伝えて大丈夫です[14]。
4. 初穂料(御朱印代)を納める:
御朱印をいただくには初穂料(神社の場合)または志納金・納経料(寺院の場合)と呼ばれる代金が必要です[15]。多くの寺社では御朱印1件あたり300〜500円が相場です[16]。豪華なデザインの御朱印では500円以上(〜1000円程度)のこともあります[17]。料金は受付に掲示されている場合がほとんどですが、もし「お気持ちで」と言われた場合は一般的な相場である300〜500円程度を目安に納めましょう[18]。
初穂料を渡すタイミングは神社仏閣によって異なります。受付時に前払いする場合と、書き終わってから後払いする場合があります[19]。指示がなければ書き終わり時にお渡しすれば問題ありません。お釣りが出ないようあらかじめ小銭を用意しておくとスマートです[20]。100円玉や500円玉を多めに持っておくと安心ですね[20]。受付が忙しい時に一万円札や大きなお札しかないと先方にも負担をかけてしまいます。また初穂料は「御朱印を買う代金」というより神様仏様へのお供えです[21]。対応してくださった神職・僧侶の方への感謝と、御神仏への感謝の気持ちを込めて「ありがとうございます」と丁寧にお礼を伝えましょう[15]。
5. 書いていただいている間のマナー:
御朱印帳を預けたら、書き終わるまで静かに待ちます。書いていただいている間は私語をつつしみ、静かに待機するのがマナーです[22]。神職・僧侶の方が一筆一筆心を込めて書いてくださっていることを忘れず、邪魔にならないようにしましょう[22]。書いている最中の写真撮影は厳禁です[23]。神聖な筆記の最中にカメラを向ける行為はマナー違反となります。書き手の許可なく書いている手元を撮ったりしないよう注意してください。
混雑時には、御朱印帳を預けたまま少し境内を散策しながら待つのも良いでしょう[24]。ただし呼ばれたときにすぐ受け取れるよう、受付近くで待機するのが安心です。観光地では参拝前に御朱印帳だけ預けて順番待ちし、その間にお参りするよう案内される場合もあります[25]。その場合は案内に従い、先に受付を済ませてから参拝しましょう[25]。
6. 御朱印を受け取りお礼を言う:
書き終わったら名前や印影を確認し、御朱印帳を受け取ります。最後に改めて「ありがとうございました」とお礼を伝えましょう。受け取った御朱印が乾ききっていない場合もあるので、すぐに閉じずに少し乾燥させると安心です(にじみ防止の紙を挟んでくださる場合もあります)。もし万一書き間違い(書き損じ)があっても心配はいりません。「字を間違えた御朱印は縁起が悪い」ということはなく、基本的にそのままで問題ないとされています[26]。書き手の方も気付けば声をかけてくださるでしょうし、時間に余裕がありどうしても気になる場合は「もう一度お願いできますか?」とお願いしてみても構いません[27]。ただし混雑時は難しいこともありますので、臨機応変に判断しましょう。
以上が御朱印をいただく一連の流れです。難しく感じるかもしれませんが、「参拝をきちんと行い、お願いし、初穂料を納め、静かに待ち、お礼を言う」という基本を押さえれば大丈夫です。続いて、神社とお寺での御朱印の違いや注意点を見ていきましょう。
- 2025.10.22
- 13:40
寺社の歴史入門 神仏習合から御朱印まで
寺社の歴史入門 – 神仏習合から御朱印まで

日本の神社とお寺には、長い歴史の中で独特の関係が築かれてきました。古くは自然への畏敬から始まり、外来の仏教との出会いを経て、両者はときに融合し、ときに分かたれてきたのです。その過程で生まれた文化の一つが御朱印です。初心者の方にもわかりやすいよう、神社と寺院の起源から神仏習合、明治維新期の神仏分離、そして御朱印の由来まで、寺社の歴史をひも解いてみましょう。
神社と寺院の起源
神社のはじまりは自然崇拝から – 日本の神社は、もともと自然への信仰に端を発しています。古代の人々は森羅万象あらゆるものに神が宿ると考え、特に山や巨木、岩など「神様が降りて宿る特別な場所」を畏敬しました[1]。はじめは恒久的な社殿はなく、祭りの際に一時的な祭壇(神籬など)を設けて祀る程度で、後に神域を示す注連縄や石囲いが作られるようになりました[1]。例えば奈良の大神神社のように、本殿を持たず神体の山(三輪山)そのものを拝む神社も現存し、古社にはこうした自然崇拝の形態が色濃く残っています[2]。このように自然物そのものを神として祀ることから、日本最古の神社信仰が始まったのです。

仏教伝来と寺院の誕生 – やがて6世紀頃になると、大陸から仏教が伝来し、飛鳥時代には本格的な寺院が各地で建立されます。推古天皇の時代、蘇我馬子によって建立された飛鳥寺(法興寺)は、日本初の本格的仏教寺院とされます[3]。仏教の受容をめぐっては当初反対もあり、物部氏と蘇我氏の争い(廃仏派 vs 崇仏派)も起こりましたが、最終的には蘇我氏が勝利し、新しい信仰が国家に受け入れられました。その後も聖徳太子創建の四天王寺(593年)や法隆寺(607年)をはじめ寺院建立が相次ぎ、仏教は国家によって保護されながら広まっていきます。奈良時代には聖武天皇が国分寺・国分尼寺の建立を命じ、寺院は仏教の教えを伝える中心として各地に根づいていきました。
神仏習合: 神と仏の融合
神と仏は一つ? – 日本固有の神々と外来の仏教は、次第に「どちらも拝めばご利益がある」という考えのもと調和していきました。奈良時代以降、時の権力者たちは神社のそばに寺院(神宮寺)を建てたり、逆に寺院を守護する神社(鎮守社)を寺の境内に祀ったりしました[4]。神前で僧侶が読経をおこない、神と仏を同格に扱うこれらの習わしは「神仏習合」と呼ばれます[5]。たとえば八幡神は仏教上で八幡大菩薩と称され、阿弥陀如来が姿を変えて現れたものとみなされました。また天照大神は仏教でいう大日如来の化身(本地)とされる[6]など、神と仏は本来一体であるとする本地垂迹説も生まれています。
融合から広がる信仰 – 中世にかけて神仏習合は庶民の間にも深く根づき、寺社は人々の信仰の拠り所として発展しました。神社には寺が併設され、社僧と呼ばれる僧侶が神に仕える寺も現れます。逆に有力な寺院には鎮守の杜と社が設けられ、神社と寺院は区別のつかないほど密接な存在になったのです[4]。江戸時代に入っても神仏習合は続き、人々はお正月に神社へ初詣に行き、日常の節目には寺で先祖供養をするなど、神道と仏教の習慣が生活の中で共存していました(例えば京都の清水寺では、本堂のすぐそばに縁結びで知られる地主神社が鎮座しており、神仏習合の名残を現在に伝えています)。
明治維新と神仏分離
神仏分離令と廃仏毀釈 – ところが19世紀半ば、明治維新によってこの長年の神仏習合に大きな転機が訪れます。新政府は神道を国家の柱と位置づけ、明治元年(1868年)に神仏分離令(神仏判然令)を発して神社から仏教的要素を排除する政策をとりました。その布告自体は仏教を禁圧するものではありませんでしたが、これをきっかけに各地で過激な廃仏毀釈(仏教排斥)運動が起こり、多くの寺院や仏像・仏具が破壊されてしまいます[7]。神社にあったお堂や仏像は撤去され、神宮寺の多くが廃寺となり、逆に寺院から守護社が取り払われるなど、全国的に神と仏が引き離されてしまいました。
分かたれた神と仏、その後 – こうした激動を経て、明治以降は神社と寺院は制度的にも別個の存在となります。社僧だった僧侶たちは還俗して神職に転じ、神社で「八幡大菩薩」など仏教由来の名称は用いられなくなりました。とはいえ日本人の暮らしの中で神仏習合の名残は色濃く残り、現代でも初詣は神社、お葬式はお寺というように神道と仏教を場面に応じて使い分ける風習が続いています[8]。
御朱印の由来と寺社の関わり
写経が生んだ御朱印 – 「御朱印」とは朱色の印章を押すことに由来した名前で、神社や寺院参拝の証としていただける印書のことです。もともとは写経を奉納した証として寺院が発行していたものが始まりとされています[9]。現在でも御朱印を納経印と呼ぶことがあるのは、この由来によるものです[10]。平安~鎌倉時代には、修行者が全国を巡って諸国の名社寺に写経を納める「六十六部廻国巡礼」が行われ、納め先の寺社はその受取証明として納経請取状という書付を発行しました。室町時代になるとこの請取状が簡略化され、巡礼者は携行した帳面(現在の御朱印帳の原型)に寺社の印判を受けるようになったといいます[11]。江戸時代には西国三十三所や四国八十八箇所など巡礼ブームも相まって庶民にも広がり、参拝の記念として現在のような御朱印の習慣が定着しました。
神仏習合と御朱印 – 実は、御朱印の文化は神仏習合の風土と深く結びついています。前述のように中世までは神社にも寺院にも写経を納める風習があり、神社であっても納経すれば御朱印(当時は納経印)を受けられる場合があったのです[12]。明治の神仏分離を経た後も御朱印の習慣自体は残され、現在では神社・寺院の別なく多くの社寺が参拝の証として御朱印を頒布しています。「御朱印帳は神社用と寺院用で分けるべきか?」という問いを耳にすることがありますが、歴史的に見れば御朱印の起源が神仏習合の伝統に根ざしているため、分ける必然性はないとも言えるでしょう[13]。
最後に、神社とお寺の長い歩みを振り返ると、その歴史は対立よりも共存と融合の積み重ねであったことがわかります。現代において私たちが気軽に神社仏閣を訪れ、御朱印集めを楽しめるのも、この豊かな歴史と伝統があってこそです。ぜひ御朱印帳を片手に、そうした歴史ロマンに思いを馳せながら寺社巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
https://www.miyajidake.or.jp/gokitou/rekishi
[2] 神社 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%A4%BE
[3] 飛鳥寺 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E9%B3%A5%E5%AF%BA
[4] 御朱印帳は神社とお寺で分けるべき?御朱印集めを楽しもう | 神社チャンネル
https://zinja-omairi.com/tera-goshuin/
[6] 神仏習合 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E4%BB%8F%E7%BF%92%E5%90%88
[7] 神仏分離 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E4%BB%8F%E5%88%86%E9%9B%A2
[9] 御朱印とは?神社やお寺でいただける御朱印を徹底解説! | 神社いろは
https://www.jinja-iroha.com/goshuin-toha/
[10] [12] 御朱印の歴史ともらい方|日和《Pando》
https://pando.life/hiyori/article/30407
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- 2022.08.30
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