特筆すべきはその製本構造！実用新案登録の見開き専用御朱印帳

※実際にサンプルモニターの皆さんがいただいた御朱印画像もアップしておりますが、こちらの御朱印は付属しません。

見開きを綺麗に収める見開き専用御朱印帳に新たに加わったのがこちらの上製本仕立ての御朱印帳。本の装丁は上製本（ハードカバータイプ）に、製本は観音製本、和紙の間には墨の裏移りを防止する目的で特殊紙を挟み込んだ中入れ対応と一風変わった製本となります。

きっかけは、見開き御朱印帳を作って欲しい！というモニターの皆さんとのやり取りの中から生まれたアイデア。寝ているときにふっと浮かんで、これはちょっと形にしてみようかと思って作ってみました。モニターの皆様に実際に使ってもらったところ、非常に評判がよく、「これは革命だ！」と言っていた方もいらっしゃいまして、「絶対に真似するところが出てくるから、しっかりと商品を守る事を考えたほうがいい。」というありがたいアドバイスまで頂いたので、ちょうどその頃うちに出入りしていた発明協会の方のご尽力もあって実用新案として登録をさせていただきました。

人との出会いで新しい物が生まれ、著作権的なアドバイスなんかももらって、会社の心配までしてくださり（笑）いろいろと愛されてるな～ありがたいな～と最近思うようになりました、ありがとうございます。

さて、本というのは見た目は同じようでも実は構造の違いで種類が様々あります。無線綴じ、中綴じ、上製本、絵本製本、観音製本、和本、折帖、蛇腹、図面、論文、帳簿、合本なんかです。この商品はそれらの経験やノウハウから考え作り上げたオンリーワン御朱印帳となります。

様々な製本に対応できる製本所というのは実は全国でもあまり多くはなく、それらの製本技術を全て保有する所は希少な存在です。高知はクソがつく程のド田舎という事もあり、それら多種多様な製本ができる技術がないと結局仕事があまりないので食いっぱぐれてしまうという現実的な事情もあって、当社は多くの製本技術を保有しています。

また、社長（親父）がお客様からのリクエストに応じて、一般的に世の中にはないような様々な製本を試して作り上げて来た経験もあります。都会のように仕事が山ほどあるわけではない田舎の寂れた環境が、皮肉にも当社をここまで強く育ててくれました。

この御朱印帳は分解してもらうとわかるかと思いますが、上製本、中入れ、観音綴じ、絵本製本などの工法を取り入れ、墨書きに適して最適化させたどこにもない珍しい御朱印帳です。

また、当社は製本屋という事もあり、実際に宮司様や住職様から直接意見を言われることも結構あります。当社の御朱印帳をご購入いただくお客様、当社でOEM生産している御朱印帳を頒布している神社仏閣もお客様、当方にとってどちらのお客様にも良し！となるような、御朱印をもらう側だけでなく、書き手からも愛されるような、双方良しとなる商品というのをいつも考えていたのですが、こちらはだいぶイメージに近い仕上がりになったと自負しています。

正直、見開きの御朱印専用で作ったモノなので、ビジネスインパクトとしてはそんなに大きくはないと思っているのですが、職人として「どこにもないものを作ってやる」という気概は感じれる物になったので、個人的には満足しています。

ただ、デメリットとしては、「作るのに手間がかかる。」という点です。通常の蛇腹式などで仕上げるのと違い、中入れで墨の裏映りを防ぐ対応、さらに、書き手、貰い手双方良し！とするべく書き手のストレスも軽減させるような装丁にした点など、ほかにも細かい点はありますが、結構こだわってみました。なので納期的な部分でもしかしたらご迷惑をおかけする事があるかもしれません。

まあ、ニッチな部類の商品なので、そんなに売れる事もないだろうと思っているのでなんとかなるかという気持ちで作ってます。爆売れしたら、嬉しいですけれども、ちょっぴり困ります。けど嬉しいです（どっちやねん！）

※実用新案登録商品となります。

-仕様-
【サイズ】約26cm x 18cm
【装丁】上製本
【綴じ方】観音製本
【特殊対応】中入れ製本
【本紙素材】奉書
【ページ数】48ページ
※お客様の環境により色見には若干の誤差が出る場合があります、あらかじめご了承ください。