本の修理、修繕

本の修理を御依頼の方は、こちらに必要事項を明記の上当社まで郵送をお願いいたします。

本の修理実例とお客様の声
修理前の状態(CASE1)
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「亡くなった知人が昔出版した自費出版物ですが、背が壊れ糊がとれて本がバラバラになってしまった。形見のようなものなのでできれば綺麗に修理をしたいのですが…」
修理方法:表紙を生かして、糊で再度背固めを実施。比較的軽度な損傷の為、5日間で修理が完了しました。お客様にも喜んで頂き光栄です。
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修理前の状態(CASE2)
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「合本図書なのですが、背が壊れ表紙を紛失してしまいまして、中身もバラバラになって…」
修理方法:表紙がないという事でしたので、表紙を厚紙とクロスで再度作成し凸版で金文字を打ち込みました。また糊だけでなく糸でかがり、糊固めで壊れにくくなるよう強度を強めています。修理期間10日間で実施。
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修理前の状態(CASE3)
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「長い期間使っていた個人の辞書、表紙がバラバラ、中身もバラバラになっており、各ページの痛みも気になるレベル。廃刊しているものなのでどうしても再利用したいのですが…」

修理方法:古い表紙を再利用したいというお客様の意向をくみ、表紙を元の状態に限りなく戻し、表紙全体に製本用の特殊セロファン加工を施し壊れにくくしました。本文は背をクリーニングして糊固め、完成するまでに2週間を費やしております。
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修理前の状態(CASE4)
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「祖父の形見の本ですが、何年か前の水害で水浸しになって壊れてしまいました…」
修理方法:当初は表紙を生かして再生する予定でしたが、あまりにもダメージが大きすぎたため、同色のクロスで作成。背表紙にはビニールで補強し金文字を打ち込みました。ページを全て1枚づつはがして背中をクリーニングしています。修理期間15日間で実施。
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修理前の状態(CASE5)
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「娘が生まれた時のアルバムですが、ビスが取れて紛失してしまいました。なくならないように再度まとめたいのですが…」
修理方法:ビスは多くの場合、その長さが規格されているので厚みが合わない場合には徐々に緩んで外れてしまいます。今回再度打ち込む際に背の厚みをビスに合わせて調整。背表紙も作り直し、中身の破れた個所に紙を張り付けてビスで再度固定しています。
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修理前の状態(CASE6)
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「思い入れの強い本なので修理して末永く使用したい。現在の表紙のまま修理をしてほしい。」
修理方法:お客様との打ち合わせでは既存の表紙を使用して中身をくるみ再利用する予定でしたが、やはりいっそのこと新しくしたいという要望に変更となり、なんどとなくメール等で打ち合わせをした結果、表紙を新たに作成し、全く新しい装丁へと作り直しました。表紙の丸背加工と本文背クリーニング、凸版と金文字作成、他対応し美しく生まれ変わりました。当社としても自信作です。
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修理前の状態(CASE7)
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「現在の表紙のまま、破れてしまった中身も修理をしてほしい。」
修理方法:表紙は真っ二つ、中身もビリビリに破れている個所が多いので、いくつか修理パターンを提示してからの作業となりました。既存の表紙を利用して製本セロファンで強化補修、中身の破れてしまったページは和紙ではさむ方法とセロファン加工の2種類のうち、お客様のご予算に合った方法を選択。修理期間2週間半。
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修理前の状態(CASE8)
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「祖父の書いた形見の本、現在の表紙のまま、破れてしまった中身も修理をしてほしい。」
修理方法:表紙背中が紛失しているので作成し、金文字凸版。中身も全体的に朽ち果てていたので、一度バラシタ後、糸かがりでミシン縫いを行う。また、破れているページは和紙を裏打ちして修復しました。表紙の強度を上げる為セロファン加工も実施しています。
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修理前の状態(CASE9)
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「礼拝で使用する厚み10cm程の本がまっぷたつに割れてしまった。」
修理方法:かなり大型の書籍の為、見積もりした当初の糊付けのみの修理では強度が心配。。。よって割れた部分に糸かがりで縫いつけを行う。再度の丸背加工、見返し作成、ヘドバン作成、他諸々対応をし、表紙は既存のものを使用して完了しています。
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修理前の状態(CASE10)
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「大切な本だが、経年によりばらばらになってしまった。これでは読む事すらできないのでなんとかしてほしい。」
修理方法:ほとんどが無くなっていたため、潔く作り直し。表紙は新規、活字での金文字打ち込み、本身は糸かがりでかがりつけ、糊づけ固め、最終的に丸背製本に仕上げました。
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修理前の状態(CASE11)
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「子供が使うので頑丈にしてほしい。」
修理方法:背固めを実施し補強、一部損失している背表紙などに代替紙で巻き込みました。背の厚みが出たのでその分小口の化粧切りを行う。
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修理前の状態(CASE12)
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「できるだけ安く仕上げて…」
修理方法:ガッツリ逝ってしまっていたので潔く縫い直し、括りを全てばらして和紙で補強してからの糸かがりを行いました。表紙はオリジナルのものを再利用、ビニール素材にビニール糊と紙での補強を実施。中身は角丸で角をなめらかに。
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修理前の状態(CASE13)
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「今後も必要なものなので直してもらいたい」
修理方法:いくつかプランを提案、コスト安のものという事で修理に着手。表紙は新規に全て作り変え凸版金文字無の無地。中身はクリーニング後に糸かがりを行い、1枚もののペラで損傷している箇所を和紙で裏打ち補正しました。
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修理前の状態(CASE14)
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「修理をお願いしたい」
修理方法:明治時代にまでさかのぼる歴史あるアルバム、黒台紙のよく使われるタイプのアルバムの修理。小口を貼り合わせてあるものなので通常の方法では厚みが出すぎる為独自の方法で修復を実施。表紙はクリーニングと背中を補強、力紙を新しくし補強しました。
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修理前の状態(CASE15)
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「今後も使えるように、元の素材を生かして再生してほしい」
修理方法:修理前の写真を撮影し忘れてしまいましたが、ほぼ元通りに修理完了。開きもOKで、表紙は既存の物で対応をしました。
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修理前の状態(CASE16)
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「壊れかけてきているので補強できないか?」
修理方法:こちらも修理前の写真を撮影し忘れてしまいましたが、網代綴じの辞書。開くとそろそろ壊れそうな具合に本の喉側がボロボロと崩れかかっていました。糸かがり製本でないため、独自の方法で補強修理完了、丸背製本に仕上げ直しました。
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修理前の状態(CASE17)
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「明治のアルバム、直してほしい。」
修理方法:現代では珍しい製本のアルバムでした。喉側を布で屈伸させて開閉させるタイプのアルバム、歴史を感じさせるものです。素材を大切に、大きく手を加える事をせず、かつ強度を持たせた方法で再製本をしました。非常に手間のかかるタイプのものでした。制作期間は一カ月ほど。
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修理前の状態(CASE18)
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仏教典、無線綴じで簡易に綴じられたもの。無線綴じで再度通し直して、背に同色のクロスを巻き込み補強。
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修理前の状態(CASE19)
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「学校アルバム、大切なので直してほしい。」
修理方法:表紙にスポンジが入っているタイプの上製本。同色のクロスで新しく表紙を作成後、金文字凸版で打ち込み。中身も処置を実施し完了しました。繁忙期に入っていたため、納期的には1月以上かかってしまい、お客様をお待たせしてしまいましたが、非常に喜んで頂けたので製本屋冥利に尽きます。
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修理前の状態(CASE20)
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「これからも使用したい物なので、金文字も含め直してもらいたい。」
修理方法:表紙を新しく作成するためまずはスキャンを実施し、そこからイラストレーターでロゴ作成、金文字用の製版を作成、中身もセロファンテープなどで雑な処理がされていたので手直しして作り変えました。繁忙期のため、納期は一月半ほどかかってしまいましたが、お客様より下記の嬉しいお便りも頂きました。
「今日、無事届きました!表紙も金文字も本当に綺麗で、びっくりしています。母も感動していました。スピンと、かわいい豆本までありがとうございます。壊さないように大事に、これからも使っていきますね。高知製本さんにお願いして良かったです。お忙しいなか本当にありがとうございました!」
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修理前の状態(CASE21)
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「石川啄木の初版本、レプリカ本があるのでそこから材料を抜き取り、初版本を綺麗にしてほしい。」
修理方法:表紙を作る為、レプリカからスキャン製版。本身はステッチャーで綴じるタイプでしたが、すでに腐っていたので外して新しくステッチャーを打ち込む。虫損がかなりひどく、それらに和紙で対応。見返しを新たに補強し、無線綴じで最後は仕上げました。